はじめに
ギターソロとはギタリストにとっては大きな見せ場であり、とあるボーカリストはギターソロの事を「セカンドボイス」とも呼ぶ。速弾きで駆け抜けるも良し、メロディーで攻めるも良し、泣きのギターで魅せるも良し、ロックやポップスなど様々な曲の中でボーカルに代わり、ギターが主役になる瞬間である。
■ ギターソロの名曲(洋楽)
(1) The Eagles / Hotel California
誰もが知っているであろうこちらの曲。
なんと世界で2,000万枚以上も売り上げている名曲中の名曲。
12弦ギターによるイントロのアルペジオの印象も強いが、真髄は楽曲のクライマックスの長尺のギターソロだ。ツインリードギターのドン・フェルダー(Don Felder)からジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)の順に演奏され、掛け合いの後、ハモリのツインギターが炸裂する。
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(2) Led Zepprlin / Stairway to Heaven(天国への階段)
世界三大ギタリストと呼ばれるジミー・ペイジ(Jimmy Page)。
ダブルネックのGibson SGを持っている彼はハードロックのアイコン的存在だ。ギターを極限まで低く構えるスタイルがとても特徴的でDADGADチューニングなど独自のチューニングスタイルも有名な話だ。ギターソロではプリングを使った早弾きのラン奏法から様々な展開へと派生していき1音半チョーキングも多用しており独特な雰囲気を醸し出す。
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(3) Cream / クロスロード
あのエリック・クラプトン(Eric Clapton)が若かりし頃に在籍していた3ピースブルースロックバンドCream。
ライブの即興演奏が魅力で1曲の中で15分以上もアドリブの掛け合いを繰り広げる事も。年代によってもクラプトンのアドリブの趣向が異なるので聞き比べるのも楽しい。
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(4) Red Hot chili peppers / Dani Californira
グラミー賞を受賞した名曲。デスノートの主題歌に起用されたのも記憶に新しい。
最近メンバーに復活したジョン・フルシアンテ(John Fruciante)によるフロントピックアップを使ったブーミーな図太いサウンドが炸裂する。ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)のパープルヘイズ(Purple Haze)のギターソロのオマージュ要素も散りばめられたポップなメロディーへの曲調の変化に思わず引き込まれてしまう。
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(5) Rage Against The Machine / Guerrilla Radio
ワーミーやスイッチング奏法を使いノイズや効果音のようなサウンドを作り出すトム・モレロ(Tom Morello)のギターソロを一言で言い表すのならば「変態」だろう。
演奏中にギターからシールドを抜き、シールドの先を手のひらに当てるホットタッチノイズを出しながらワーミーを駆使ししたトリッキーなプレイを行うなど、彼のプレイからは目が離せない。
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(6) Deep purple / Burn
昔キムタクの出ていたCMで流れていた曲。サビ部分では「タ○ホーーーーーム!!」と替え歌になっていますが、記憶に焼き付いている方も多いのではないだろうか。スピード感のある演奏にリッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)によるスリリングでハードなサウンドの中でアーミングを多用したプレイが突き刺さる。
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(7) The Rolling Stones / Sympathy For The Devil
ロック界の生きた化石と言われるザ・ローリングストーンズの「悪魔を憐れむ歌(邦題)」。
サンバのようなリズムにギターのキース・リチャーズ(Keith Richards)切れ味のあるエッジの効いたサウンドがバンドサウンドと絶妙に絡み合う。シンプルだが間が独特でセンスの良いギターソロだ。
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(8) Eric Clapton / Layla
歌も上手いが歌うようにギターを弾くのも上手い。
メロディー重視の魅せるギターを弾くエリック・クラプトン。1963年から現在に至るまで活躍している正にレジェンド。1965年頃にはロンドンの街に「CLAPTON IS GOD」という落書きが表れる程の影響力があった。
年代によってサウンドがかなり変わってくるのでライブ映像を追ってみるのも楽しい。
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(9) AC/DC / Back In Black
ロックのアイコン的バンド「AC/DC」。
4900万枚を売り上げた世界で2番目に売れたアルバムのタイトル曲「バックインブラック」ブレザーに半ズボンの姿がトレードマークのギタリストのアンガ・スヤング(Angus Young)のアグレッシブなギターが特徴的だ。ギブソンのSGといえばアンガスヤングが一番に出てくるだろう。ブルージーで感情的な激しいプレイがとても特徴的。
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(10) Queen / Bohemian Rahpsody
近年映画が上映された事も記憶に新しい。
70年代イギリスでロックの頂点として広く認知されていたクイーン。ブライアン・メイ(Brian May)は天文物理学博士の一面もありNASAのミッションにも参加した事があるそう。泣きのギターソロから一気にたたみ掛けてくる早弾きソロへの展開がとても素晴らしい。曲のフレーズを派生させたギターソロにセンスが光る。
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(11) Nirvana / Smells Like Teen Spirit
ニルバーナ(Nirvana)のスマッシュヒットアルバム「ネバーマインド(Never Mind)」の収録曲。
オーバーグランドを嫌い、アンダーグラウンドに拘りを持った硬派なギターボーカルのカートコバーン(Kurt Cobain)。商業主義的だったLAメタル全盛のロックシーンに終止符を打ちグランジというアンダーグラウンドなジャンルをメジャーに押し上げたロックの歴史を塗り替える曲。そのジレンマに本人はとても苦しんだようだが...。ギターソロはAメロとBメロをそのまま弾くというシンプルな物だが楽曲の荒々しさや勢い、メリハリのある楽曲構成によって印象強いギターソロとなっている。
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(12) Bon Jovi / It's My Life
日本でも絶大な人気のモンスターバンド「Bon Jovi」。
お笑い芸人の「なかやまきんに君」の出囃子として知名度のあるこちらの曲。ボン・ジョビといえばLivin' on a Prayerなど他曲でもトークボックスというエフェクターを使い口内で共鳴させて特殊なサウンド表現も面白いバンドだ。そのトークボックスをふんだんに使ったリッチー・サンボラ(Richie Sambora)の歌を歌うよなギターソロは必見。
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(13) Radiohead / Paranoid Android
レディオヘッドの名前を世に知らしめたスマッシュヒットアルバム「OK COMPUTER」に収録されている超定番曲。
憂鬱な展開からのエネルギッシュなバッキングに激情溢れるジョニーグリーンウッド(Jonathan Richard Guy Greenwood)のギターソロが爆発する。
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