音楽教室 ノアミュージックスクール

ドラムパフォーマンスを進化させる!モーラー奏法のコツと練習法|ノアミュージックスクール【ドラム教室】

◼︎モーラー奏法とは?

(1)モーラー奏法の定義と歴史

モーラー奏法という名前は、1925年にアメリカで出版された「モーラー・ブック」が由来となっています。当時はまだ電気通信が発達していなかったので、戦地の情報伝達ではスネアドラムが用いられていました。そのような場所で行われていた奏法をサンフォード・モーラーという人物がまとめたのが、モーラー・ブックです。


(2)一般的なストロークとの違い

一般的な奏法は腕や手首、指の筋肉を使いスティックを扇状に動かして叩きます。さまざまな筋肉を駆使して演奏するため、サウンドが均一になりやすいというメリットがありますが、長時間の演奏や速いフレーズには不向きな側面があります。
モーラー奏法は、身体の重みを利用し、肩や手首の回転運動によるムチのような動き(ウイップモーション)によって脱力をしたままパワーを生み出すことができます。


(3)モーラー奏法のメリット

モーラー奏法の最大のメリットは腕の筋肉への負担が少ないということです。回転運動のエネルギーをストロークに利用しているため、一般的な奏法より疲れにくく、長時間の演奏にも向いています。
また、上下左右に動く腕のモーションによって打面に当たるチップの角度が変わるので、自然と抑揚のあるサウンドになります。


◼︎モーラー奏法の基本的な動作

(1)フルモーション

腕を持ち上げ、脱力したときの落下のエネルギーを使い打面を叩きます。叩いたときのリバウンドを利用して、最初腕を上げた位置まで再度腕を上げます。


(2)ダウンモーション

フルモーション同様、腕を持ち上げ、脱力し落下のエネルギーで打面を叩きます。叩いた後は、腕は上げずに最初の構えた場所(チップが打面から1~2cm浮いた状態)で止めます。


(3)アップモーション

スティックを構えた場所(チップが打面から1~2cm浮いた状態)から、そのまま脱力して打面を叩きます。叩いたときのリバウンドを利用して腕を上げた状態までもっていきます。


(4)スティックの持ち方とグリップのポイント

人差し指と親指で支点をつくり、指全体でスティックを包み込むように握るのが一般的ですが、モーラー奏法ではスティックを小指で持ち、人差し指と親指を解放するように握ります。


(5)初心者が意識すべきポイント

指や手首に頼らず、上腕の回転を利用することを意識します。また、一般的な奏法では持ち手を支点とした扇状のストロークになりますが、モーラー奏法では支点をつくらない軌道を意識します。支点をつくらないことで、スティックの響きを活かしたサウンドになります。


■モーラー奏法の練習方法【ステップ別】

(1)初心者向け基本練習

初心者の方は、まずはシングルストロークの練習から始めてみましょう。1小節ずつ「4分音符→8部音符→3連符→16分音符→3連符→8分音符→4分音符」と連続で演奏するのがおすすめです。リズムチェンジ時に前のリズムを引きずらないことと、3連符と16分音符は拍の頭がアクセントになるので、前後のストロークを意識しましょう。
シングルストロークに慣れてきたら、ダブルストロークを練習してみましょう。2小節ずつ「8分音符→16分音符」をRRLL...の手順で演奏して練習をしてみましょう。ダブルストロークでは、1打目を叩いたリバウンドを活かして2打目を叩きますが、リバウンドだけに頼りすぎるとリズムが崩れてしまうので、リバウンドを活かしつつ2打目もしっかりコントロールすることを意識しましょう。ゆっくりのテンポのときは、1打目と2打目で手の向きを変えることを意識するのがコツです。
どの練習においても、必ずメトロノームを使用して、最初はゆっくりのテンポから徐々にテンポを速くして練習するようにします。


(2)実践向け応用練習

シングルストロークやダブルストロークをある程度習得したら、フラムやパラディドゥルなどのルーディメンツを練習してみましょう。
フラムは実音の前に装飾音符がついたものです。実音を右手で叩くときは左手で装飾音を演奏します。装飾音は実音より小さく、実音より少し前のタイミングでずらして演奏するのがポイントです。
パラディドゥルは16分音符をRLRRLRLL...の手順で演奏するルーディメンツです。拍の頭はアクセントで演奏します。
このようなルーディメンツはフレーズやフィルインの幅が広がり、ぐっと上級者っぽくなるので、ぜひ取り入れてみましょう。


◼︎ モーラー奏法を活用したドラマー

ジーン・クルーパ

ジーン・クルーパーはモーラー・ブックをまとめたサンフォード・モーラーの弟子のひとりです。スウィングジャズ界のスター的存在で、バンドにおいてドラムを主役に押し上げた立役者でもあります。


バディ・リッチ

バディ・リッチは高速ドラミングの名手として知られています。それは、映画『セッション』では、主人公が憧れている存在として名前が登場するほど。バディ・リッチはモーラー奏法と、グラッドストーン奏法(リバウンドを活かして高速ストロークを可能にする、スティックの動きを重視する奏法)を融合させたプレイスタイルをとっています。


ジョジョ・メイヤー

テクニカルドラマーの最高峰とも言われるジョジョ・メイヤーもモーラー奏法を軸としたプレイスタイルが特徴です。人間の能力を超えた、機械のように速く正確な技術の礎にはモーラー奏法が大きく影響しています。


◼︎最後に

いかがでしたか?
「モーラー奏法ってなんだか難しそう...」と思っている方も多いかもしれませんが、普段のプレイスタイルにモーラー奏法を少し取り入れるだけでも表現やテクニックの幅がぐっと広がるので、ぜひ基礎練習からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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