■ モニターヘッドホンとは

モニター用のヘッドホンとは、楽曲制作時のモニター用途向けに制作されたヘッドホンです。
大きな特徴として、「原音忠実性」「高耐久」「高解像度」といったものが上げられます。
主にスピーカー環境下ではチェックしきれない細かい音をチェックするときや、実際にヘッドホンで聴いたときにどのような音を出しているかチェックするときに利用します。
ちなみにワイヤレスヘッドホンはDTMのモニター用には向いていません。ワイヤレスのヘッドホンがデータの送信に使用する無線Bluetoothは送信時に音声を圧縮します。
音声は圧縮されると音質等が劣化し、劣化した状態ではモニタリングが不正確になり適切なミックスを行うことができないからです。
また最近ではシューティングゲームゲームにも利用されます。モニターヘッドホンを利用しゲームを行えば、細かい音を聞き分けることができゲームを存分に楽しむことができます。

■ 「モニター」用と一般のヘッドホン何が違う？

一般的に利用されているヘッドホンは音楽鑑賞向けに作られており、それらは「リスニングヘッドホン」と言われています。
リスニングヘッドホンは音に加工がされており、本来の音で作業ができないためDTMのモニター用には向いていないと言われています。

■ 選ぶチェックポイント

（１） 音質

機種によってそれぞれ異なるので、利用用途に合ったものを選ぶ必要がある。

（２） 「密閉型」か「開放型」か

密閉型・・・音漏れがしにくく、遮音性が高いが、開放型に比べ音場が狭い。
開放型・・・音抜けが良く、音場が広いが音漏れしやすく、密閉型に比べ低音が弱い。

（３） 再生周波数帯域

再生周波数とは再生できる音域。
DTM編集や音楽制作に最適な再生周波数は５Hz?32,000Hzとされている。

（４） 装着感

DTMは長時間作業になるので、長くつけていても疲れにくいものを選ぶのが良い。

（５） ケーブル

ストレートとカールがある。普段使いを兼用したい場合は短くまとまるカール式のものがおすすめ。
リケーブル対応の商品もある。

（６） 予算

最初は20,000円?40,000円がおすすめ。

■ おすすめモニターヘッドホン

・SONY MDR-CD900ST

どのスタジオでもこのヘッドホンを取り扱っていると言っていいほど1番定番のもの
高音・低音ともにレンジが広く、フラットでレコーディング向き。

・audio-technica ATH-M50x

モニターヘッドホンならではの広帯域でフラットな特性で解像度の高いモニタリングができる。
DJやトラックメイカーにもおすすめ。比較的リーズナブル。

・audio-technicaATH-R70X

モニターとしての帯域バランスの良さはもちろん、特に奥行に対する空間表現が良い。
特に中低域に対するフォーカスが正確。

・Sennheiser HD25

非常に軽量で長時間の作業に向いている。非常に高い音圧レベルにも対応している。

・AKG K702

AKGの定番モデル。低域から高域までレンジが広く解像度も高く、原音に忠実な音質。
開放型にもかかわらずしっかりとした低音を再生できる。

DTM講師が選ぶ！おすすめヘッドホン

・SONY MDR-CD900ST　やはり1番定番で人気のものがおすすめです！