はじめに　

DAW(Digital Audio Workstation)ソフトを用いて楽曲制作をする際に活用すると便利なのがMIDIキーボードです。今回はMIDIキーボードの種類や特徴、おすすめの機種についてご紹介していきます。

■ MIDIキーボードってなに？

MIDI（Musical Instruments Digital Interface）キーボードとは主にDTM(デスクトップミュージック)で使用するキーボードのことです。MIDI専用のキーボードは楽曲の演奏で使用されるシンセサイザーやエレキピアノとは違い単体で音を出すことはできません。MIDIケーブルまたはUSBケーブルでPCと接続し、鍵盤を弾くことでMIDI信号がPCに送られ、音のデータをDAWソフト上に打ち込むことができます。

■ MIDIキーボードが必要な理由

DAWソフトを用いて楽曲制作をする際、MIDIキーボードを活用することで、鍵盤を叩くだけで直接音を入力することができます。マウスのクリック操作で打ち込むよりも正確かつ直感的に操作できるので、効率よく作業を進めることができるようになります。また、機種によっては鍵盤以外にもドラム系の音の打ち込みができるパット機能や、フェーダーやトランスポートなどのコントローラー機能も備えており、更に楽曲制作の幅を広げることができます。

■ MIDIキーボードを選ぶ上でのポイント

（１） 鍵盤数

MIDIキーボードには製品によって鍵盤の数が異なり、利用用途に合った鍵盤数の製品を選ぶことが重要です。キーボードの演奏性を重視したい場合は演奏用のシンセサイザーやエレキピアノと同様の61鍵、88鍵の製品がおすすめです。一方で音作りや音色の確認の用途で利用したい場合は25鍵、37鍵、49鍵の製品でも十分に活躍できます。鍵盤数が多ければその分スペースも必要になってくるので、ご自身の制作環境に合っているかチェックしておきましょう。

（２） 接続機材への互換性

DTMを行うにはDAWソフトが必要不可欠です。MIDIキーボードを選ぶ際には、使用しているDAWソフトと互換性があるか確認しておくことが重要です。特にコントローラー機能を搭載している製品はDAWソフトと連携してより便利に活用することができます。また、製品によってはMacやWindowsなどのPCだけでなくiPhoneやiPadなどのiOSデバイスと接続できる場合もあるので、より手軽に楽曲制作したい場合にはおすすめです。

■ おすすめのMIDIキーボード

（１） KORG microKEY-2 Air MIDIキーボードシリーズ

　代表的な電子ピアノメーカーであるKORGのMIDIキーボードです。
　鍵盤数は25、37、49、61と幅広く選ぶことができ、USB接続だけでなくBluetoothにも対応しているのでワイヤレスでの接続が可能です。シンプルな操作性とコンパクトなサイズ感でこれからDTMを始める方にもおすすめです。

（２） Roland A-88MKII

　大手電子楽器メーカーであるRolandの88鍵MIDIキーボードです。
　プロフェッショナル・モデルとしてピアノタッチを採用した高い演奏表現力が特徴で、プロミュージシャンが求めるさまざまな楽曲制作ツールが搭載されています。演奏性を重視したい方や本格的なDTMをしたい方にはおすすめの製品です。

（３） M-Audio Keystation Mini 32 MK3

　世界的な人気製品であるKeystation Mini 32 の後継機種となるMIDIキーボードです。32鍵と非常に軽量かつコンパクトで、耐久性にも優れているので持ち運びにも便利です。MacなどのPCはもちろん、iOSサポートによりiPadなどのデバイスにも対応しています。価格も安価なので手軽にDTMを始めてみたい方にもおすすめです。