■はじめに

DTMに欠かせないアイテムの一つがヘッドホン。

とはいえ、ヘッドホンにも様々な種類がある為どれを選べば良いのか悩みがちな所。

そこで今回は、ミックス作業といったDTMにおすすめなヘッドホンをご紹介していきます。

■モニター用とリスニング用の違いとは？

ヘッドホンには、大きく分けてモニター用とリスニング用の2種類に分ける事が出来ます。

モニター用

フラットに原音を再現する事ができる、DTMや音楽を制作する上で使用されるヘッドホンです。

リスニング用

モニター用とは対照的に、完成された音楽などを自分の好みに調整し聴くためのヘッドホンです。

■密閉型・開放型の特徴

ヘッドホンには、ドライバーユニットと呼ばれる振動によって音を出す部品があり、そのドライバーユニットをカバーしている部品の形状によって、開放型と密閉型に分かれます。

では、それぞれの特徴について説明していきます。

密閉型

その名の通り密閉された空間が振動することで低音をより強く表現することが可能です。

また、遮音性に優れ、音漏れも開放型に比べると少ないのが特徴です。

しかし、密閉された空間なので音がこもりやすい傾向にあります。

開放型

比較的空気に触れる面積が多くなっているため、音の抜けが良くクリアな音質でリスニング可能です。

構造上音漏れがしやすく、公共の場では周囲に迷惑をかけてしまう場合があるので、注意です。

■代表的なモニター用ヘッドホン

ー比較的安くコスパの良い機種ー

●SONY MDR-CD900st

プロアマ問わず幅広い年齢層から長年愛され続けている定番の密閉型モニター用ヘッドホン。

解像度が高く、フラットな音質のため癖も少なく聴きやすいのが特徴です。

学生の方でも少し頑張ってお金を貯めたら手に入るくらいの価格帯に加え、音質やクオリティも申し分ないので、どれを買えば良いか悩む方はこれを選べば間違いなしのヘッドホンです。

●AKG K240 Studio

快適な装着感を持ち、長時間の使用でも疲れにくい半開放型ヘッドホン。

開放型ならではの、立体的な音の広がりと音抜けの良さと、低域から高域まで均一に再現されフラットな音質が再現されるのが特徴です。

ー高価だが確実にクオリティの高い機種ー

●SENNHEISER HD490PRO

プロの方々が愛用している開放型ヘッドホン。

高解像度なサウンドに加え、空間表現に優れているのが特徴。

各楽器の位置や、距離感を正確に再現し音の広がりをリアルに感じ取ることが可能です。

■最後に

ここまでDTMに使用されるヘッドホンをご紹介してきました。

DTMといった音楽制作においてはできるだけナチュラルな音を聞かなければなりません。

ですので、好きなメーカーの高額リスニング用を買えば良いというわけではないのです。

モニターに最適かどうか見極めてヘッドホンを選びましょう！

また、ヘッドホンはイヤホンに比べて耳に負担をかけずに聴くことが出来ます。

DTM作業は長時間ヘッドホンを装着して行います。

選ぶ際は、音質やクオリティも大事ですが、装着感や自分の耳に合っているかどうかも加味しましょう！