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DTMにおけるEQとコンプレッサーの使い方入門!初心者が覚えるべきミックスの基礎 【DTM教室】

◼︎はじめに 

DTMに触れていると、「ミックス」という言葉を耳にする機会が多くなります。楽曲制作においてミックスは非常に大切な工程ですが、「いまいち何をしているのかよく分からない...」という方も多いかと思います。
そんなミックスの中でも、特に大切な役割を担うのが、EQとコンプレッサーです。ミックスをするうえでほぼ必須のエフェクトであり、うまく使うことで曲を綺麗にまとめることができるようになります。


この記事では、EQとコンプレッサーの主な役割や、基本的な使い方について解説します!


◼︎EQとは何か?周波数の基礎知識

EQ(イーキュー)とはEqualizer(イコライザー)の略称で、高音・中音・低音など、特定の周波数帯域を強調したり、カットしたりすることで、音色を調整することができるエフェクトです。
一般的に、低音域は音の存在感や重厚感、中音域は音の輪郭や明瞭さ、高音域は音の抜けの良さやきらびやかさに影響を与えています。
EQは、特定の帯域を強調して音を聞こえやすくしたり、逆に余分な帯域を削って音の濁りや帯域同士の干渉を抑えたりすることで、楽曲全体の聴きやすさを向上させるために使用されます。
写真1.png


◼︎コンプレッサーの仕組みと役割

コンプレッサーとは、一定以上の大きな音を圧縮し、音量差を揃えることができるエフェクトで、コンプと略されることが多いです。
音の大小の差(ダイナミクス)を揃えることで、音量を均一にすることができます。
そのまま音量を上げると音が割れてしまうトラックでも、一度極端に音量が飛び出ている部分をコンプレッサーで抑えることで音量の余白が生まれ、その音割れを防ぎながら音量を上げられるようになります。
音量のバラつきを抑えることで、結果的に音圧アップも見込めるようになるということですね!
写真2.png


◼︎EQで音を整える基本操作

先程も述べたように、EQの基本的な考え方は、
・特定の帯域を強調して音を聞こえやすくする(ブースト)
・余分な帯域を削って音の濁りや帯域同士の干渉を抑える(カット)
という2種類に大きく分けられます。


それでは実際に例をあげて使い方を見てみましょう。


<特定の帯域を強調して音を聞こえやすくする>
歌物の曲を作った場合、やはりメインで一番聴かせたいのはボーカルだと思います。
ボーカルを音の抜けを向上させたい場合には、EQで1000~3500Hzあたりの中高域(Hi-Mid)を+3dBほどブーストしてみましょう。そうすることで、ボーカルの主役感が増し、音が前に出るような印象になります。
また、さらに8000Hz付近も+2dBほどブーストしてあげることで、ボーカルのキラキラした空気感を増加させることもできます。


ただ、どちらもかけすぎると、声のキャラクターが変化してしまったり、不快な高音感が出てしまったりもするので、ブーストする量には気を付けましょう。


<余分な帯域を削って音の濁りや帯域同士の干渉を抑える>
先程の、ブーストして音の存在感を出す考え方を「足し算」とするならば、カットは「引き算」の考え方となります。
ボーカルが聞こえにくい場合、今度は周りのギター、キーボードなどといった楽器の、Hi-Midをカットしてみましょう。
そうすることで、ボーカルにHi-Midの帯域を譲ることができるので、ボーカルが聞こえやすくなります。
こちらも同様、かけすぎると楽器の音質が変わったり、かえってスカスカな音になってしまったりするので、カットしすぎには注意しましょう。


◼︎コンプレッサーでダイナミクスを整える使い方

コンプは、音量の大きい部分を圧縮することができ、音量のばらつきを抑えるために使用されます。
下の波形をご覧ください。こちらはコンプレッサーをかける前の波形ですが、波形のデコボコが激しく、音のダイナミクスのばらつきが大きいことが分かります。
この状態で音圧を上げようとすると、音が大きいところがすぐにピークレベルを超え、音割れに繋がってしまいます。
写真3.png


一方、こちらは先程の波形にコンプレッサーをかけたものです。
写真4.png


かける前に比べてデコボコがなだらかになり、ダイナミクスが整えられたことが分かると思います。
音量差を適度に抑えることで、楽曲は聴きやすくなります。
それだけでなく、音量の余白が生まれることで、音圧を無理せず上げられるようになるため、楽曲の迫力も増大します。


◼︎よくある失敗と正しいかけ方のポイント 

<EQ>
EQを使う際のよくある失敗に、全ての楽器をよく聴こえるようにするために、とりあえず何でもブーストしてしまうことが挙げられます。
全ての楽器を様々な帯域でブーストをしてしまうと、楽器同士で帯域の取り合いになってしまい、音が濁ったり、各パートがぶつかったりして、まとまりのないミックスになってしまいます。
ボーカルが聞こえにくいからどんどんブーストする、という考え方ではなく、その周りのギターやピアノのHi-Midを少しカットして、ボーカルに譲ってあげようという考え方をすることで、綺麗にEQをかけられるようになっていきます。
帯域のすみわけを意識し、まず不要な帯域を削ってから、必要な帯域を持ち上げるという考えを意識しましょう。


<コンプレッサー>
コンプレッサーは、強くかけすぎると音の抑揚が失われ、窮屈なサウンドになってしまう場合があります。
生楽器のアタック感や自然な響きを活かしたい場合は、コンプレッサーのかけすぎに注意し、自然な圧縮を心がけましょう。


◼︎ 最後に

いかがでしたでしょうか?
EQもコンプレッサーも、慣れるまで考え方が難しく、音の変化を感じられるまで時間がかかるかもしれません。
ですが、うまく使いこなすことができれば、今の楽曲をよりよいものにすることができますので、根気強くチャレンジしてみましょう!

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