■はじめに

皆さんはリフという言葉を聞いたことがありますか？

楽器演奏者同士の会話でよく出てくる単語ですが、実はよく分かっていないという方もいるのではないでしょうか？

今回はリフとはどんなものなのかご紹介していきます。

■リフって何？

リフとは、特定の楽曲中で繰り返し使われる短いフレーズのことを指します。

クラシックでは「オスティナート」とも呼ばれ、フレーズの長さや奏法、曲中での用いられ方など様々なバリエーションがあります。

特にイントロに用いられることが多く、その他間奏やアウトロなど楽曲の随所に登場しては、歌を聞かずとも曲名が浮かぶほどの強い印象を聞き手に与えます。

■有名なリフ（洋楽編）

Smoke on the Water/Deep Purple

「ギターリフといえばこの曲！」と言われるほど広く世界中の人々に愛される一曲。
ディープ・パープルのギタリスト、リッチー・ブラックモア曰く、ピックを使わず爪弾くのが正しい演奏法なのだそうです。

(I Can't Get No)Satisfaction/The Rolling Stones

全米シングルチャートで4週連続1位を獲得し、ローリング・ストーンズが世界的ロックバンドとなるきっかけの一つとなった一曲。
単音のみのシンプルな構成で初心者にも弾きやすいものとなっています。

Smells Like Teen Spirit/Nirvana

グランジという音楽ジャンルを牽引したロックバンド、ニルヴァーナの代表曲。
コード主体で歪んだサウンドの激しいギターリフが特徴的です。

■有名なリフ（邦楽編）

BAD FEELING/BOØWY

日本を代表する世界的ギタリスト、布袋寅泰の独特なリズムで刻まれるカッティングリフが印象的な一曲。本人曰く、シェイクハンドと空ピッキングが演奏のポイントだそうです。

リライト/ASIAN KUNG-FU GENERATION

邦楽ロックの王道パターンとも言えるオクターブ奏法のリフを用いた一曲。
軽快で疾走感のあるロックナンバーです。

おしゃかしゃま/RADWIMPS

「君の名は。」など新海誠作品の主題歌を担当していることでも有名なロックバンド・RADWIMPSの一曲。
2本のギターのリズミカルなリフが複雑に絡み合い生み出される音の立体感が特徴的です。

■リフの練習方法

これまでにご紹介した楽曲を見ても分かるとおり、リフと一口に言ってもその演奏法は様々で、初心者にも弾きやすい簡単なものから非常に難易度が高いものまであります。

ここではそんなリフを弾きこなすための練習方法をご紹介していきます。

①自分が弾けるテンポまで落として弾く

...ギター上達におけるスタンダードな練習法です。

好きな楽曲を演奏する時はつい原曲と同じテンポで弾いてしまいがちですが、自分の弾けないテンポで練習し続けていると間違った弾き方を体が覚えてしまったり、ゆっくり弾いてみることで意外と自分の弾けていないポイントに気がつくことができます。

まずは自分がつまづかずに正確に弾けるテンポから徐々に速くしていきましょう。

②原曲よりも速いテンポで弾いて慣れる

...①とは反対にあえて原曲よりも速いテンポで練習し耳や体を慣れさせることで、元のテンポに戻した時にゆっくりに感じ、一音一音リフの細かいところにまで意識を向ける余裕を持つことができるようになります。

フレーズを覚え演奏に必要な基本的なテクニックは習得済みであることが前提で、間違った弾き方が身に付いてしまう危険もあります。

実践する場合はある程度正確に演奏できるようになってから最後の仕上げとして取り組むのがおすすめです。

■最後に

いかがでしたか？

好きな曲のリフを弾けるようになれば、ギターがもっともっと楽しくなるはず！

ぜひいろんな曲のリフに挑戦してみてください！