はじめに

時たま耳にするジャムセッション。どんな物事を指し、「いつ」「どこで」「誰と」楽しみ、どのように演奏する曲を決めているかはご存知でしょうか？演奏される定番曲などもご紹介いたします。

■ジャムセッションとは

ミュージシャンたちが集まり、楽譜やアレンジに囚われず即興で演奏することです。
新しいフレーズを探したり、感性に合ったアレンジを見つけたりする作業、集まって演奏することや一緒に練習することにも使われる言葉です。

■どこで開催されているのか

基本的にはライブバーなどのお店で開催されることが多いです。若い世代から年配の方までお店やイベント毎に違った楽しみ方があります。
ミュージシャンの多い東京ではかなり頻繁に開催されているみたいです。
慣れている人に教えてもらうことで楽しめるでしょう！

■演奏する曲は事前に分かるの？

セッションスタンダードと呼ばれる「定番曲」を中心に演奏することが多いです。
即興で演奏することに慣れていない方にとってジャムセッションは難易度が高いですが、定番曲を演奏することで誰もが楽しめます。

■演奏の流れ

「定番曲」を中心に演奏することが多くみられますが、CD音源通りに演奏されることはあまり多くありません。
ジャムセッションには決まった流れがあります。

演奏曲の決定 → イントロ → テーマ → ソロ → テーマ → アウトロ

この流れが定番です。

（１） 演奏曲の決定

一番最初に演奏曲を決めます。
決め方は大きく分けて2つ。「定番曲の中から選ぶ」または「キーやコード進行を決める」です。このどちらになるかは主にセッションホストが決めます。お客さんの意見を取り入れて決まることも多くあります。

（２） イントロ

曲のイントロを決めます。
どの楽器がどのタイミングで演奏し始めるかなど話し合います。

（３） テーマ

テーマとは歌やメロディに当たる部分。このテーマ部分を誰が演奏するか決めます。
ギターが弾く、鍵盤が弾く、サックスが吹く、ボーカルが歌うなど。

（４） ソロ

テーマの次はソロに行きます。このソロをどの順番で演奏するかを決めます。
事前に決めない場合はお決まりの流れ、管楽器→ギター→鍵盤→
ベース、ドラムの順で演奏されることが多いです。
ソロ中は演奏している人が主役のため、その人がより良く演奏できるようにサポートします。

（５） テーマ

曲の終わりに向けて盛り上がりを見せます。
ソロ前と同じ内容で演奏します。もちろんフレーズを変えるなども！

（６） アウトロ

曲をどのように終わらせるか事前に決めておくと良いです。
独自の終わり方をする楽曲もあるため、共有しておくことで最後まで楽しんで演奏をすることができます。

■セッションでのピアノはどう弾けばいい？

堂々と演奏しましょう！
演奏が上手でも下手でも堂々と弾くことが大事です。
逆にもじもじと小さな音で演奏している方が印象に残りやすくなってしまいます。
椅子に座ったら演奏開始です。イントロはピアノが担当します。全体的にピアノの存在が大きいため、できないのであれば事前にできないことを伝えておくのが基本です。