ーはじめに

『ピアノ』といっても様々な種類があるのはご存知でしょうか?
これからピアノを始めようと思ったとき、たくさん種類がありすぎてどれを 選んでいいかわからない!という方は少なくないと思います。
音や種類の違いを知り、自分に合ったピアノを選びましょう！

■ 電子ピアノとピアノの違いは?

ピアノは、『アコースティックピアノ(生ピアノ)』と『電子ピアノ(デジタル ピアノ)』の大きく2種類に分かれ、グランドピアノやアップライトピアノといった普段『ピアノ』と呼ばれているものがアコースティックピアノになりま す。
電子ピアノは、まるで生ピアノのようなもの、設置もしやすくよりリーズナブ ルなキーボードなどがあり、電源がないと音を鳴らすことができません。

〈音を出す仕組みついて〉
グランドピアノやアップライトピアノのようなアコースティックピアノは、指で 鍵盤を押すことでハンマーが弦を叩く「ハンマーアクション」という仕組みで 音が鳴ります。弦の振動は、ほかの弦やフレームなどに共鳴し、弾き方の違い によって音の鳴り方に微妙な変化が表れるのが特徴です。
一方で電子ピアノは、鍵盤のタッチをセンサーで読み取り、その情報が音源に 伝わりスピーカーから発音するという仕組みです。 音源は大きく分けると、あらかじめ録音した音を再生する『サンプリング音 源』と、弾き方に応じてリアルタイムに計算を行い、よりアコースティックピ アノに近い音を鳴らせる『モデリング音源』があり、メーカーや価格によって さまざまです。

■ 電子ピアノのメリットとデメリット

＜メリット＞

・価格が安く、練習用や入門用として導入しやすい
・場所を取らない
・調律の必要が無いため、メンテナンスが楽
・ボリューム調整、ヘッドフォンでの練習が可能なため夜中でも練習ができる
・音源・音色が豊富

＜デメリット＞

・鍵盤のタッチが浅く軽いものが多く、タッチによる音の強弱や音色をコン トロールすることが難しい。そのため表現力といった技術を身につけづらい。 アコースティックピアノを高精度に再現したモデルもあるが高価格
・ペダルを踏んだときの感覚を身につけづらい
・同時発音数に制限がある
・倍音が響かない
・耐用年数が短く、寿命は約10~15年ほど

■ 電子ピアノの選び方

1. 鍵盤数

目的別おすすめ鍵盤数
・88鍵 がっつりピアノ演奏をしたい方
・73~76鍵 ピアノ演奏がメインで、持ち運びもしたい方
・61~64鍵 バンドでシンセサイザーを演奏したい方
　 ※ピアノ曲メインで弾きたい方には物足りないサイズ
・49鍵 シンセ、弾き語り、DTMの打ち込みなどで利用したい方

2. 音源

電子ピアノは、アコースティックピアノとは異なり、『録音されたピアノ音』 がスピーカーから発音されます。 このピアノ音源の質は価格帯によって変わってきます。
カタログなどでよく見るのが『サンプリング音源』価格帯によってサンプリン グ(録音)の精度に段階があり、高価格帯のモデルに搭載されている音源で は、細かなニュアンスや音の雰囲気まで出すことができます。

さらにアコースティックピアノに近いのが『モデリング音源』です。 録音したピアノ音に加工を施し、よりアコースティックピアノに近い音を作り 出す仕組みが使われている音源のことです。モデリング音源が搭載されている ピアノはメーカによって多少異なりますが、15万円以上のモデルに搭載されて いることが多いです。

3. タッチ&鍵盤の材質

鍵盤のタッチや材質も電子ピアノを選ぶ際に重要です。
『樹脂製鍵盤』はプラスチックということもあり軽いタッチが特徴です。
『木製鍵盤』は程よい重さがあり、アコースティックピアノに近い弾き心地。
『ハイブリッド鍵盤』は先ほどの木製鍵盤に加えアコースティックピアノの鍵 盤アクション構造を搭載していますので本物に近い感覚で練習したい方にオスス メです。

4. 音

音源の種類や質だけでなく、搭載されているスピーカーも音質に関係してきます。
最低でも4スピーカー搭載のものを選ぶと良いでしょう。スピーカーは多 ければ多いほど、立体的で表現力豊かな音で演奏できます。 また、ピアノ音以外の音も出したい方は、収録されている音源を確認してから 選びましょう。 楽器屋さんに足を運び、自分の耳で聞いてみることがとても大切です。

■ 練習用におすすめの電子ピアノ

-終わりに

いかがでしたでしょうか? 練習用のピアノといっても様々な種類があります。 ご自身のレベルに合わせて選ぶも良し、デザイン重視で選ぶも良しです! 目的や演奏スタイルに合ったものを選ぶことで日々の練習が楽しくなり上達 も早くなります! ぜひ楽器屋さんに足を運びご自身の手で、耳で体感してから選んでくださ い!