■ 練習曲の選び方

クラシックピアノには名曲が沢山あります。憧れる曲も沢山あるでしょう。しかし曲のレベルが高いものがほとんどでどれから手をつけたらいいのかが分からない方も多いのではないでしょうか？
では初心者の方がどうやって曲選びをすると失敗しないのかまとめてみたいと思います。

・ クラシック編曲アレンジ楽譜を探す
クラシック音楽好きにおすすめしたい楽譜は、モーツァルトの交響曲やシューベルトの歌曲など有名なクラシック曲をピアノ版にアレンジした楽譜で、初心者編曲のものです。
クラシックレパートリーを増やしたい方はこれらの曲集が手っ取り早いです。大人用で簡単に弾ける曲もありますが数える程度です。
これらの曲集の中からレパートリーを作っていくのが得策なんではないかなと考えています。

・ 難しいピアノ曲の冒頭だけを練習
最初の１ページだけなら何とか弾ける！と繰り返し練習している方も多いのではないでしょうか？
モーツァルト作曲「ピアノ協奏曲第２０番二短調第２楽章ロマンス」では、最初はゆっくりでとても美しいセクションがあったり、ピアノソロパートだけ弾いても楽しむことができたりします。
演奏できる部分が一部でもゆっくり練習を繰り返していけば、難しいセクションも弾けるようになっていくのではないでしょうか？

■ ピアノ初心者におすすめの定番練習曲

様々な教本や初級者のための楽譜集にも載っている定番３曲を選びました。
練習曲選びで迷っている方は参考にしてみてください。
・ メヌエット　ト長調 / バッハ

指の動きもシンプルで、同じメロディーを繰り返し、スローテンポなので、楽譜と鍵盤を交互に見る練習にもなる曲です。

・ ピアノソナタ 第１５番 ハ長調 K.545 第１楽章 / モーツァルト

指の動きに一定の規則性があるので練習しやすい一曲。中盤で曲調が変わるので、抑揚をつけての練習にも最適です。左手も細かく動くので、指の孤立運動にもいい練習になると思います。

・ エリーゼのために / ベートーヴェン

テンポがゆっくりなので練習しやすいです。音域が広い曲なので、音を逃さず引く練習になります。後半部分では２オクターブほど下がってくる演奏方法が手の動かしの練習になります。

■ 簡単なのにかっこよく見える曲

簡単と言ってもある程度弾ける人向けになってしまいますが、聴き映えする曲を子供向けと大人向けで選んで見ました。

【子供向け】
・ エルメンライヒ / 紡ぎ歌
・ アンダーソン ウォータールーの戦い
・ エステん お人形の夢と目覚め
・ 平吉毅州 チューリップのラインダンス

【大人向け】
・ サティ ジムノペディ２番　グノシェンヌ１番
・ ダカン かっこう
・ カリンニコフ 悲歌
・ ヘンデル　オンブラマイフ　サラバンド（編曲）

初心者を脱出したい人向けにおすすめする曲は、エステン「アルプスの夕暮れ」、ランゲ「花の歌」などです。
大人曲を楽しみたいなら中級レベルまでテクニックをあげる必要があるのが現実です。
妥協してしまうこともあるかもしれないですが、成長の過程を楽しむのもやりがいの１つなんではないかと思います。自分のペースでクラシック音楽を楽しんでみましょう。